ブログ

3/18 庭cafeトーク 「和菓子と四季」

こんにちは、肥後細川庭園です。

神田川沿いの桜も咲き始めた3月18日、今年度最後の庭カフェトークをオンラインにて開催しました。

 

第15回目となる今回は「和菓子と四季」をテーマに、株式会社虎屋 虎屋文庫で、和菓子に関する歴史文化の研究や資料収集をなさっていらっしゃる河上可央理さんにお話しいただきました。

和菓子と一口に言っても様々なお菓子がありますが、日本の四季折々の自然を美しく表現した上生菓子は、元禄時代から始まったそうです。それまではお菓子といえばお餅やお団子などが主流でしたが、茶の湯の広がりとともに、白砂糖を使った“上等の”お菓子が京都の上層階級で広がり、様々なデザインが生まれていきました。

上生菓子には、春は桜、夏は金魚や水模様、秋は紅葉や名月、冬は雪や氷など、季節ごとに日本人が愛でてきた動植物や自然現象、風景、生活用品などが抽象的にデザインされており、「見立て」を楽しむことができます。形や色だけでなく、素材で季節を感じる工夫もなされています。さらには、和歌や俳句の季語、名所の地名などを背景として名付けられた菓銘(お菓子の名前)も多く、和菓子は「視る」「味わう」「触る」「匂う」「聴く」を通して味わえる、まさに五感の芸術なのでした。

 

このような美しい和菓子のデザインを今に伝えているのが、菓子見本帳(お菓子のデザイン帳)です。現在でいうカタログにあたり、当時は、見本帳をご覧いただいてお客様の注文を受けたそうですが、古くは元禄時代の見本帳も保存されているとのこと。掲載されたお菓子の中には、現在まで、デザインもほぼ変わらず数百年も作られ続けているものもあるそうです。

虎屋さんの注文帳には、細川家五代綱利が和菓子を注文した記録が残っているだけでなく、虎屋の職人を招いて藩の御用菓子屋に京菓子の製法を習わせたこともわかっているそうです。和菓子の美しさとおいしさはお殿様をも魅了したのでした。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

今年度は今回で終了となりますが、また、5月より、庭カフェトーク2021春夏の開催を予定しております。詳細決まり次第発表いたしますので、どうぞお楽しみに!

 

※許可なく文章や画像をコピー使用することを禁止します。

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

  • 03_文のみち
  • 11_facebook
  • 12_twitter

ページトップへ戻る

Copyright © 文京区立 肥後細川庭園 All rights Reserved.