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1/21 庭cafeトーク「江戸文様と自然」

こんにちは、肥後細川庭園です。

1月21日、緊急事態宣言発令中のため、残念ながらオンライン配信のみとなってしまいましたが、今年初めての庭カフェトークを開催いたしました。

今回は「江戸文様と自然」をテーマに、装幀家としてのお仕事の傍ら、長年文様や更紗についてご研究なさっている熊谷博人さんにお話しいただきました。

江戸文様は、江戸時代の武士の裃において藩を示す文様として使われていたことから発達しました。その後、町人や庶民の経済力が高まり、綿織物の着物が普及すると、こぞって自分好みの文様を楽しむようになり、一気に文様文化が花開いたそうです。

そして、それを支えたのが型紙職人の技でした。和紙に柿渋を塗って一年以上乾燥させ、さらに微細かつ多様な文様を彫るための刀(彫刻刀)や砥石も自ら手作りし、ときには1寸(3センチ)四方に900個の穴を開けるような繊細な文様の型紙を創り出しました。

江戸時代の人々が好んだ文様は、四季折々の植物や自然、動物、それから行事に関わる風物等多岐にわたっています。鶴亀などのおめでたい文様に始まり、松竹梅、桜、蝶、傘、波、菊など、同じモチーフでも何種類もの文様があり、江戸時代の呉服屋が使っていた小紋見本帳には何百種類もの文様が掲載されていたとか。ただ、“かわいい”や“きれい”というだけの文様ではなく、その一つ一つの決まりごとや意味合いを当時の人々が共有していたことに驚かされます。

様々な自然物に願いを込めて美しいデザインとして身につける。日々の暮らしの中でそれを行っていた江戸の人々の文化の豊かさと奥深さを改めて感じました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

【講座の中で紹介させていただきました熊谷様の著書】

『江戸文様こよみ』朝日新聞出版

月刊「たくさんのふしぎ」2021年1月号『うれし たのし 江戸文様』福音館書店

 

【講義の中で頂いた質問について】

「源氏香文様」の起源ですが、 源氏香そのものの歴史は明確ではありませんが 、

室町時代という説と江戸時代享保年間という説やいくつかあるようです、

しかし文様が着物などに使われたのは江戸時代中期頃かと思われます。

 

次回は、2021年3月18 日(木)18:30~、「和菓子と四季」と題して開催いたします。 菓子見本帳などの史料を通じて四季折々の和菓子のデザインをひもときます。ご参加お待ちしております。

 

※許可なく文章や画像、データを利用することを禁止いたします。

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