11/19 松聲閣 玄関車寄
こんにちは、肥後細川庭園です。
10/20の庭園の「中門」に続いて、本日は松聲閣入口の「玄関車寄」についてご紹介いたします。
こちらの車寄は、名前の通り当時車を寄せて雨の日等は濡れないように、そのまま玄関へ入れるように少し突き出た形状で造られております。
建設年数等は不明ですが、5年前のリニューアル工事の際に、耐震補強を行ったのち復元された場所の一つです。
上を見上げると、屋根下には細かな木の細工が施されており、松や花ハスのような木彫りも見受けられます。
その下の柱は檜材、柱礎石は小松石が再利用されています。
屋根下に入り上を見上げると、一部漆喰が塗られている部分があり、
木材の色とのコントラストがとても美しくご覧頂けます。
天井の材は不明ですが、こちらも既存の材を再利用しており、
木目が大変美しく、神社仏閣を彷彿とさせる格天井です。
玄関引き戸には、今では入手困難な歪みガラスがはめ込まれ、
引き戸上には、細川家ご当主の細川護熙氏が揮毫くださった「松聲閣」の美しい表札が、皆様をお出迎えしています。
ぜひ、肥後細川庭園にいらした際には注目してみてください。
※松聲閣とは
旧熊本藩細川家下屋敷のあったこの地で、細川家の学問所として使用していたとされている建物です。大正時代に改修を行い、一時期は細川家の住まいとして使用されていました。
現在1階は集会室(和室・洋室)として貸出部屋として利用可能です。2階は庭園が一望できる展望所となっており、9:00~17:00の時間帯で自由に見学できます。喫茶利用ご希望の方は10:00~16:00で1階「椿」にお越しください。