10/20 中門
こんにちは、肥後細川庭園です。
ブログでは、季節の植物をご紹介することが多いのですが、
これまでお伝えできていなかった庭園施設や松聲閣の魅力についても、
今後は皆様へお伝えしてまいります。
本日は、庭園と松聲閣をつなぐ「中門」についてご紹介いたします。
こちらの門は、5年前の庭園改修工事より前からある、本園で最も古い門です。
正確な築造年月日は、分かっておりません。
戸板には、赤松の一枚板が使われており、現在では手に入りにくいものです。
近くでみると木目が大変美しいです。
中門をくぐると、右側に大きな赤松が見えますが、
門に使われている一枚板と比べると、本園にある赤松よりはるかに太い木を伐り出していることががわかります。
松聲閣の建具をメンテナンスしている職人さんのお話ですと、
現代の日本でここまでの材を手に入れるのは大変難しく、
交換となると外国産になってしまうかもしれないとのことでした。
そのため、門の掃除をする際はキズがつかないように、
必ず柔らかい素材のもので埃払いなどを行っております。
中門を通して見える庭園の景色も、美しく風情がございます。
ぜひ、庭園に来た際にチェックしてみてくださいね。