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熊本のいぐさ工芸品展 好評開催中

こんにちは、肥後細川庭園です。

 

8月31日より始まった「熊本のいぐさ工芸品展」は会期の折り返しを過ぎました。

 

いぐさ産業は熊本県の伝統産業であり、作付面積では全国の9割以上を占めています。

「くまもとのい業」(熊本県発行)によると、い業の歴史は古く、1505年に現在の八代市千丁町太牟田上土城主、岩崎主馬守忠久公が栽培・奨励したのが始まりといわれているそうです。

 

その後宝暦年間(1750年代)には細川霊感(重賢)公が栽培と整織を奨励された記録もあるそうですが、明治維新前までは「お止草」として、限られた地域にのみ栽培が許されていたようです。

 

時が経ち、現在では日本一の生産高を誇る「くまもと畳表」の生産地に成長しているとのことです。

 

さて、展示の目玉は、熊本城の大きなタペストリーです。

2016年の熊本地震で大きな被害を受け、現在は復旧作業が進められている熊本城の姿が描かれています。

また、いぐさと言えば畳のイメージが強いかと思いますが、今回の展示では、さまざまないぐさの工芸品が展示され、「いぐさイコール畳」の概念が覆されます。

 

今回は2019年度の熊本県物産振興協会優良新商品審査で金賞を受賞した「YOUKI SUN ART WORKS/藺染屋千丁」の有田有紀氏が手がけたいぐさで染めたストールも展示しています。

 

「くまもとのい業」によると、いぐさには二酸化炭素やシックハウス病の原因とされるホルムアルデヒド等を吸着する機能があり、空気浄化に役立つそうです。

たとえば写真のようなオブジェを枕元や作業机の上などに飾ると、清々しい気分ですごせそうです。

 

「熊本のいぐさ工芸品展」は9月30日(月)までの開催となります。

まだご覧になっていない方はぜひ松聲閣2階「山茶花の間」へご来場ください。

9時から17時まで、入場無料です。

お待ちしています。

 

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