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庭Cafeトーク vol.3 「ホタルと日本人」を開催しました。

こんにちは、肥後細川庭園です。

 

夏至目前の6月20日、庭Cafeトーク vol.3 「ホタルと日本人」を開催しました。

 

この講座は、当園のある目白台・関口の自然と歴史・文化性を深く掘り下げたテーマによる連続講座です。

多くの人々に当園およびこの地域の魅力を知っていただくとともに、日本の文化と自然の深い結びつきを学ぶ機会になれば、と考えています。

 

今回、講師としてお話しいただいたのは、フェリス女学院大学文学部の竹内正彦教授です。

 

竹内先生は、源氏物語を中心とした日本中古文学のご研究をなさっており、源氏物語に関する著作も多く執筆していらっしゃいます。

今回は文学作品の中に描かれた“ホタル”を通して、私たち日本人がホタルをどのように見てきたのか、ホタルにどのような心を託してきたのか、日本文学史をさかのぼりながらお話しいただきました。

 

明治時代に書かれた『蛍の話』(渡瀬正三郎 1902年)、江戸名所図会、それから芭蕉の句などにおいて蛍狩りの様子が描かれていますが、江戸時代には“蛍見”という言葉が、花見、月見、雪見という言葉と並んで使われており、すでに愛でる文化があったそうです。

 

さらにさかのぼると平安時代にはホタルを「をかし」きものとして表現する一方、漢詩文化が始まる奈良時代以前にはホタルを人の魂のような「恐ろしいもの」として捉えていたのだとか。

 

現代の私たちには、その両方の見方が残っていることが現代の作品から見て取れるそうです。

 

“ホタル”がたくさんの作品に取り上げられていることに驚きましたが、ホタルに対する心象を表す日本語の豊かさと、そして、原文を読んでくださる先生の音読に、日本語の美しさを再確認した時間でもありました。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

 

この講座では毎回、お抹茶と季節のお菓子をお楽しみいただいています。

今回のお菓子は紫陽花でした。

護国寺の老舗和菓子店・甲月堂のご提供です。

次回は7月18日(木)に開催します。

テーマは「畳の知恵」で、講師は熊本県農業研究センター アグリシステム総合研究所 いぐさ研究室の西田伸介室長です。

 

どうぞお楽しみに!

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