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庭Cafeトーク vol.1 「桜と日本庭園」を開催!

こんにちは、肥後細川庭園です。

 

4月18日、満月が肥後細川庭園を照らす中、庭Cafeトーク vol.1 「桜と日本庭園」を開催しました。

 

この講座は、当園のある目白台・関口の自然と歴史・文化性を深く掘り下げたテーマによる連続講座です。

多くの人々に当園およびこの地域の魅力を知っていただくとともに、それぞれの知識と教養を培う機会になれば、と考えています。

今回、講師としてお話しいただいたのは、日本庭園・造園がご専門の東京農業大学・鈴木誠教授です。

 

桜の名所である日本庭園はどこでしょう?との問いかけに始まり、浮世絵にみる桜、品種としての山桜と里桜の違い、そして、意外にも金沢兼六園、岡山後楽園、水戸偕楽園が桜の名所であることを、造園学ならではの視点でお話しいただきました。

 

そして、推理小説さながら、肥後細川庭園の造園景の謎も解いていただきました。そのヒントは庭園パンフレットにも掲載された杉谷雪樵の『小嵐山図』(永青文庫蔵)にありました。水辺にせり出す山桜と松、池の端に一見無造作に置かれた石、二段に流れ落ちる滝、そして亀山・亀石。まさに肥後細川庭園は京都・嵐山に見立てられた縮景だったのです。

 

自然や風景への思いとその縮景を愛でるための仕掛けが日本庭園の魅力を生み出していることに改めて気づきました。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

 

この講座では毎回、お抹茶と季節のお菓子のセットをお出しします。

今回のお菓子は蝶々と野原のイメージでした。

護国寺の老舗和菓子店・甲月堂のご提供です。

次回は5月16日(木)に開催します。

テーマは「花菖蒲と武士道」で、講師は玉川大学農学部船体食農学科の田淵俊人専任教授です。

 

どうぞお楽しみに!

 

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