「熊本県の近代蚕糸業展」開催
こんにちは、肥後細川庭園です。
本日より「熊本県の近代蚕糸業展」が始まりました。
6月24日(日)まで、2階・山茶花の間でパネル展示を行っています。
DVD「長野濬平~近代養蚕業の開祖~」は1日2回、10:00~と13:00~に上映しています。
ドキュメンタリーとドラマが融合したわかりやすい内容になっています。
入場無料ですので、どうぞご覧ください。
今回の展示は“熊本県の近代蚕糸業の開祖”と称えられた長野濬平(ながのしゅんぺい)の生涯を中心に、幕末から昭和初期にかけて栄えた、熊本県の養蚕・製糸業について、わかりやすく解説しています。
長野濬平と言っても、熊本県以外の地域では、あまりなじみがないかもしれません。
長野濬平は、幕末に横井小楠の塾で実学(実際の役に立つ学問)を学び、『養蚕富国論』を著しました。
熊本では、名君と謳われた細川重賢公の時代に養蚕が奨励されましたが、その後は次第に衰退していったそうです。
明治に入り、藩知事に任命された細川護久公によって横井小楠の塾を出た人たちが新藩庁に登用され、殖産興業などの新しい政策を実施しました。
濬平は養蚕が盛んな上州などの地域に視察に出かけ、人材育成に力を注ぐ一方、県内に養蚕・製糸の施設を設立し、県内の蚕糸業発展に力を尽くしました。
その人生は苦難の連続だったと言われています。
熊本城の前には、横井小楠を中心に、細川護久公や坂本竜馬、勝海舟など、明治維新で活躍した偉人達の銅像が設置されています。
台座には小楠の高弟6名のレリーフがあり、向かって右から二番目に長野濬平が描かれています。
もっと知りたい方・興味を持たれた方は、会場にリーフレットを置いていますので、どうぞお手に取ってご覧ください。
山鹿市のホームページからもダウンロードできます。
<山鹿市 近代の山鹿の偉人たち ホームページ>
http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/www/contents/1281667313180/index.html
今回の展示におきましては、
山鹿市、および「長野濬平先生顕彰の集い」様に多大なご尽力をいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。