さくらウィーク【箏】の鑑賞会を開催しました
こんにちは、肥後細川庭園です。
去る3月31日、「和の伝統芸能鑑賞」イベントの一つ、「箏(琴)」の鑑賞会を開催しました。
講師は、一昨年も出演された英井麻実さんです。
英井さんは、東京藝術大学音楽学部で箏曲生田流を専攻し、「世界フィギュアスケート2007」のオープニングセレモニーやナミビア大統領夫妻出席の食事会など、幅広い舞台で活躍されています。
今はご家庭の事情で演奏活動をお休みされていますが、今回特別にご出演いただきました。
鑑賞会は「六段」から始まり、「千鳥」や、この季節にぴったりの「さくらさくら」といった耳になじみのある有名な曲が、その曲にまつわるエピソードや、英井さんの思い出と共に披露されました。
その後、参加者数人が実際にお琴を弾いてみる体験会を行いました。
気さくな英井さんの優しい指導により、小さな参加者の方もすぐに「さくらさくら」のフレーズが弾けるようになり、拍手喝采!
お箏本体の部位一つ一つの名前や、爪や柱(じ)といった周辺の小物の解説があり、弦に使われている絹とテトロンの音色の違いや、強度についてのわかりやすいお話しに、参加者の方から次々と「へー」「そうなんだ」と感嘆の声が上がっていました。
普段なかなか近くで見る機会のない、本番用のお琴の装飾を間近で見ることができ、耳ではもちろん、目でもたっぷりと楽しんだひとときでした。
次に披露されたのは、映画「タイタニック」のテーマソングである「My Heart Will Go On」でした。
伝統的な箏曲だけではなく、海外の映画音楽をお箏で聴くというのもまた新鮮でした。
最後に現代箏曲「アイヌの子の踊り」で素晴らしい演奏技巧を堪能し、会はお開きとなりました。
お開きの後も、英井さんへの質問は尽きず、また「弾いてみたい!」というお客様がお筝の前に列を成す光景も見られ、大勢の方がすっかりお筝に魅了されていました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。