山鹿灯籠まつり展
こんにちは、肥後細川庭園です。
8月5日(土)より27日(日)まで、松聲閣では、「山鹿灯籠まつり展」を開催しています。
2階の山茶花の間には、山鹿灯籠が展示されています。
こちらは昨年、山鹿市より当園へ寄贈されました。
一見、金具を使って作られているように見えますが、すべて紙と糊だけで作られています。
非常に興味を持ってご覧いただくお客様が多いことから、この山鹿灯籠や、「山鹿灯籠まつり」について知っていただく機会になれば、と企画しました。
祭りの雰囲気を少しでも味わっていただければ、と期間中は「山鹿灯籠まつり」のDVDを上映しています。
また、まつりを盛り上げるポスターコレクションも展示しています。
このポスターは、美人画で著名なグラフィックデザイナーで画家の鶴田一郎氏が毎年手がけられています。
ご自由にお持ち帰りいただけるパンフレットも豊富に用意しています。
「山鹿灯籠まつり」と言えば、この灯籠を頭に載せ、浴衣姿の女性たちが一斉に踊る「千人灯籠踊り」が有名です。
毎年8月の15・16日の2日間の開催で、全国から大勢の観光客が踊りを観に訪れている、九州を代表する夏の風物詩となっています。
山鹿灯籠を制作する職人さんを「灯籠師」と呼び、一人前になるには、早くとも10年はかかると言われているそうです。
一つ一つ手作りで仕上げられる山鹿灯籠は、このタイプの他にも様々な種類があり、鳥籠や宮造り、神殿造り、座敷造り、城造り、など様々な様式があり、姫路城や金閣寺、法隆寺など、有名な建造物を模した精巧な灯籠が数多く作られています。
それらは単なるミニチュアではなく、美しさや迫力を表現するため、独自のスケールで作られているそうです。
灯籠師の作る山鹿灯籠は、「山鹿灯籠まつり」の期間中に行われる地元の大宮神社の神事「上がり灯籠」で神様に奉納されるほか、販売もされています。
展示時間は日中ですので灯を消していますが、点灯するとこのような幻想的な光が広がります。
興味を持たれた方はぜひ、山鹿に足を運んでみてください。
大宮神社には奉納された山鹿灯籠が展示されていますし、山鹿灯籠民芸館にも多くの作品が展示されており、灯籠師さんのお話を伺うこともできます。
まずは松聲閣で、山鹿の風を感じてください。
お待ちしています!