雅の世界 はまぐりの香合
こんにちは、肥後細川庭園です。
先日、松聲閣集会室をご利用の団体「ロンデル」様が、素敵なはまぐりの香合を作るお教室をされるとお聞きし、見学させていただきました。
講師は2月に素敵ないにしえの遊びを見せてくださった「こゆるき会」主宰・村田真知子先生です。
参加者は、お茶とお菓子をいただいた後、先生の説明のもと、はまぐりの香合を作りました。
まず、貝の内側に金箔を貼っていきます。
難しそうですが、先生の丁寧な説明を聞いてから作業を始めるので、安心です。
終始、なごやかな雰囲気が漂っていました。
まず型を取り、金箔を三等分して、1枚ずつ貼っていきます。
そうすることで失敗が少なくなるのだそうです。
金箔を貼り終わったら、桜のシールを思い思いに貼っていきます。
ここがセンスの見せどころ。みなさんの個性が光る作品が、次々に生み出されていきました。
最後に、全員の作品を集めて、貝合わせに興じました。
手元にのこした1枚と、並べた1枚を見比べて、自分の貝を探します。
蛤などの二枚貝は、それぞれの一対とだけ、ぴったりとお互いの口が合うようになっています。
そのため、夫婦和合の象徴として、貝合わせの道具は大名家や公家などの上流階級のお姫さまにとって、大切な嫁入り道具だったそうです。
さすが、手の中で慈しんで制作した、自分だけの貝です。皆さん、次々とご自分の一対を当てられていました。
女性らしい華やぎに包まれ、会はお開きとなりました。
ひたすら雅でゆったりとしたひとときでした。
村田先生、ロンデル様、ありがとうございました。
またのご利用をお待ちしています。