肥後椿、咲きました。
こんばんは、肥後細川庭園です 。
肥後椿の花が咲きました。
この木は松聲閣の和室前に、昨年11月に植えられました。
肥後椿は、「肥後六花」という、熊本では門外不出の花として知られる六つの花の一つです。
それを特別に分けてもらった一株なのです。
熊本とは土も水も違う慣れない土地で、この木は大変な思いをしているのかもしれない。
公園によくおいでの常連さんたちも、スタッフ一同も、見守ってきました。
確かに、見頃は2月から4月にかけてですので、咲いていておかしくはないのですが、これまで全く花を付けませんでしたので、今年は難しいかもしれない…と来年に期待をかけていたところ…
ここにきて、真っ赤な花を咲かせました。
ただし、この満開の一輪は、地上からは見えません。
2階の展望室「山茶花の間」の窓から見下ろすと、可憐な花が咲いているのが見えます。
ほかにも2つ、つぼみが見られますが、こちらも、地上からは見えにくいところにあります。
おいでになったらぜひ、松聲閣の2階へ上がって、熊本から遠く離れた東京の地で花を咲かせる肥後椿の健気な姿を眺めてください。
実は地上から見える花が一つだけ咲いています。
そばに来て、屈んでみると、もう一輪。
そっと、そっと顔をのぞかせています。
奥ゆかしいにもほどがある…!
椿ですけど、大和撫子の奥ゆかしさを持つ、当園の肥後椿です。