月: 2017年1月

こんにちは、新江戸川公園です。

松聲閣がリニューアルオープンしたのが昨年の1月16日。
明日で1周年を迎える松聲閣では、これをお祝いして皆様に落語を楽しんでいただきました。

今回お招きした 三遊亭好太郎師匠は、細川家ゆかりの松聲閣に最も相応しい、熊本県出身、文京区在住でいらっしゃいます。

会場は第1回目、第2回目ともに満員御礼となりました。

落語 三遊亭好太郎 (22)

演目は、「猫の皿」「親子酒」「宿屋の富」「時そば」などの古典落語が中心です。

こちらは第1回目で、好太郎師匠のキャッチフレーズ「明るい高座と高い座高! 酒の話やしぐさは自信あり!」そのままでした。

落語 三遊亭好太郎 (8)

落語 三遊亭好太郎 (7)  落語 三遊亭好太郎 (10) 落語 三遊亭好太郎 (11) 落語 三遊亭好太郎 (12)

もちろん客席は始終、笑いの渦に包まれています。

落語 三遊亭好太郎 (15)

 

第2回目も、ご覧のとおりです。       落語 三遊亭好太郎 (28) 落語 三遊亭好太郎 (29)

 

落語 三遊亭好太郎 (31)

落語 三遊亭好太郎 (32)

落語 三遊亭好太郎 (30)

終了後には、師匠のご好意でお客様との懇談会が行われ、お客様からの質問の他に、扇子や手拭を使った仕草の実演や、寄席の世界のしきたりのお話、TV番組「笑点」で出演者同士が交わす秘密のサインのお話など、楽しすぎる話題が次々と飛び出しました。

また、地元のお客様からは、終戦後にはこの近所の神田川にかかる「豊橋」の近くにも寄席があったという、師匠もご存じなかったような貴重な情報をいただきました。

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落語 三遊亭好太郎 (13)

 

落語 三遊亭好太郎 (14)

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最後はお客様と師匠との記念撮影タイムです。

落語 三遊亭好太郎 (19)

落語 三遊亭好太郎 (20)

お客様からのアンケートでは、「師匠の声や話の切れがよく、芸が細かく面白い」「初めて本物の落語に触れて、落語にはまりそうです」「こどもが好きなので親子で来ました。お酒を一杯ずつ飲むにつれて少しずつ酔って行く仕草がすばらしい!」などのご感想をいただきました。

落語 三遊亭好太郎 (5)

冬真っ盛りの寒さを吹き飛ばす、好太郎師匠の楽しい落語でした。
来年もまた、来ていただけるといいですね。

それではまた!

 

 

こんにちは、新江戸川公園です。

この冬一番の寒気の影響で、松聲閣前の水琴窟の手水鉢には厚い氷が張っていました。 DSC_1344 厚さは1㎝以上になるでしょうか…… DSC_1346

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日本庭園の池はというと…… 大池・中池・小池の全ての池に、薄氷が張っています。

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大池は、さすがに一部分だけですが

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中池と小池は、全面が薄氷で覆われています。
こちらが中池。

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こちらが小池です。

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今朝も昨日に引き続き、冷たい風が吹き付ける庭園ですが、そんな中でも池の氷が創り出す様々な模様を観察していると、一瞬ですが寒さを忘れることができます。

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大池の薄氷と、凍っていない水面の波は、日本画のようですね。

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中池に出来た、様々な氷の模様を眺めてみます。

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寒いので、少しばかり想像力をユルめにして……

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鋭い目つきで振り返るイワトビペンギン

DSC_1372池に飛び込むのをためらうカワセミ

DSC_1371ふんぞり返った松ぼっくり

DSC_1374時間が経ったキャベツの千切り

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まだまだあるのですが、やはり寒くなってきたので(想像力の限界で)退散します。

DSC_1385

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本日は午後から、松聲閣リニューアル1周年記念の「松聲閣寄席」が開催されます。
引き続きご報告いたしますので、どうぞお楽しみに。

DSC_1396

    それではまた!

 

こんにちは、新江戸川公園です。

四季折々に美しい変化を見せる日本の景色ですが、かつては現代のような交通機関や写真などはなく、だれもが気軽に全国を旅することができなかった時代には、全国の名勝を紹介する技法のひとつとして、盆石が用いられていました。

★細川盆石 永島先生 (3)

盆石の歴史は、大地の象徴である石を精神修養として愛観した、千数百年前に始まったといわれています。そして江戸時代には茶室の床飾りとして茶道と合流し、やがて江戸中期から末期には縮景芸術として独立してゆきました。

中でも、武将・茶人として有名な、細川幽斎・山斎父子が始祖といわれる細川流盆石は、盆石が盛んであった江戸時代には四大流派の一つとされており、 現在は「一般財団法人 細川流盆石」 に受け継がれています。

松聲閣では、細川家ゆかりの施設に相応しい新春の展示として、このたび、家元の勝野功子(玄悠)先生をはじめ、3名の先生に、新年のおめでたい景色の作品を制作していただきました。

家元の作品 「旭涛」 は、椿の間に展示させていただきました。

★細川盆石 和田先生 (1)
日の出の表現には、珍しく紅色の砂が使用されています。

★細川盆石 家元勝野先生 (1)

また、波頭は繊細で力強く、羽ばたくような鳥にもイメージできます。 ★細川盆石 家元勝野先生 (4)

 

玄関に展示された、 家元嗣(いえもとし)の永島三奈子先生による作品「松聲閣庭園」は、庭園北側の斜面林を山に見立て、現在では珍しくなった伝統的な雪吊りに、職人の技術と同じく伝統を受け継ぐ気持ちに敬意を表し、雪吊りの松が描かれています。
また、お盆の蒔絵も慶事に使われるもので、併せてご鑑賞ください。

★細川盆石 玄関

★細川盆石 永島先生 (5)

★細川盆石 永島先生 アップ

 

2階の「山茶花の間」には、和田聖子先生による「霊峰富士」が展示されています。
マラカイトの石で鮮やかな彩りと、雄大な富士の裾野を表しています。 DSC_1149

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盆石に描かれた白い砂は、白鳥の羽などをつかって描かれています。
砂の白とお盆の黒とのコントラストで表現される自然は、見る人によって色がつき広がりが生まれ景色が完成されるとのことです。

細川流盆石の作品展示は、1月29日(日)まで開催しています。
日の出と荒波、雄大な富士、そして細川家に守られてきた日本庭園の姿を、どうぞお楽しみください。

 

それではまた!

 

 

 

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