肥後六花 見頃です!
こんにちは、新江戸川公園です。
華やかなライトアップが終了して、1週間が経ちました。
庭園内の木々は、少しずつ冬支度を始めているようです。
そんな中で彩りを増しているのが、山茶花の花です。
こちらは松聲閣前で、たくさんの花を咲かせています。
一方こちらは、松聲閣の和室前に、遠く熊本から取り寄せて植えられた「肥後山茶花」です。
肥後山茶花の特徴は、花弁は一重の大輪で、花芯が大きく立派なことです。
花はちょうど今がピークで、まだまだ蕾もたくさんありますから、これからもお楽しみいただけると思います。
そして、くまモンがお出迎えをしてくれる松聲閣の玄関を入るとそこには……
肥後六花は熊本の武家社会で生まれた伝統園芸で、細川藩中興の名君・重賢公が、武士の精神修養と品性向上のために栽培を奨励したことに始まります。
このため、育て方には厳しい決まりがあり、まず前菊、中菊、後菊の列ごとに育てる高さがあり、定められたか数の枝を、定められた形に伸ばし、定められた数の蕾が付くように仕立てます。
その時期や手順も1812年のテキスト「養菊指南車」に従って日々の管理作業を行います。このテキストは、肥後菊の管理の勘どころを24節期毎に解説した図入りの栽培秘伝書で、個々の花を鑑賞するのではなく、花壇全体の調和した美の鑑賞を目的として栽培することを最も重要視しています。
夕方には寒さの中を、外国からの若者が松聲閣の見学に訪れてくださいました。
聞くと早稲田の学生さんだそうで、日本語はまだ少ししか話せないようですが、SAMURAIの精神修養の花と聞いたとたんに、畏敬の表情となりました。
でも、最後に記念撮影をお願いしてみると、いつものこんな感じとなりました。
肥後菊は、今月の23日まで展示していますので、まだご覧になっていない方はぜひお越しください。
それではまた!