花とみどりの学校 「肥後花菖蒲ガイドツアー」開催しました!
こんにちは、新江戸川公園です。
花菖蒲ウイークのイベント、本日は花とみどりの学校 「肥後花菖蒲ガイドツアー」 です。
講師は「花緑文化士」の称号を持つ、鈴木泰先生です。
花緑文化士とは、平成11年から10年間実施されていた「緑・花文化の知識認定試験」で、最高点に近い成績を3回達成した方にのみ贈られる特別称号です。この称号を得るためには、植物の知識に詳しいのはもちろん、植物にまつわる歴史や芸術、文学などの文化的知識も必要になります。
鈴木先生は江戸時代の園芸文化に大変詳しいことから、肥後花菖蒲の歴史に加えて、「肥後六花」の解説も併せてお願いしました。
江戸時代は、武士が花の育成に力を注ぐことは平和の象徴でもあり、園芸植物は、将軍から大名へ、大名から下級武士へ、さらに庶民にも広がるようになり、江戸は世界でも例をみないほどの、園芸の一大文化を築いていたということです。
また、江戸時代の園芸は大名の社交の場でもあり、肥後六花の仕立て方や鑑賞方法に厳しい決まりがあるのは、そのためだと言われています。
鈴木先生は日本庭園についても解説していただきました。
大名庭園は大変手間のかかるもので、放っておくと本来の植生に戻ってしまうため、植栽は松やもみじを主として常に見通しをよくし、常緑樹は抑制しなければならない。
新江戸川公園の日本庭園は、大変質が高く、松の姿は素晴らしく、松聲閣の周囲にあるモミジや正門近くにあるシダレモミジも、おそらく明治期からあるもので、これだけ大きく姿の良いものは他では見たことがないそうです。
本日は、午前中は雨が残り、ご来園のお客様もちらほらでしたが、このガイドツアーが始まるころには、雲の切れ間から青空が見え始め、多くのお客様とともに、爽やかな風と日差しを感じながらのツアーとなりました。
本日ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!